Infinity Books
二十数年前には、洋書のSF小説や軍事スリラー等のペーパーバックを売っていた古本屋が恵比寿辺りにあった記憶があるが、そういう店が最近はないなあ、と思っていたところインターネットで調べたらInfinity Booksという浅草の方にある本屋さんの情報を見つけた。浅草はちょっと遠いわ、と思いながら今週見に行ってみた。

地下鉄の駅を降り、グーグルマップを頼りに店の方へ向かうと、スカイツリーがやたら目に入ってくる。幸い平日の昼間で人通りがまばらだったので、通行人の邪魔にならないよう気をつけながら写真を撮りまくった。こんなに近くにスカイツリーがあるのに、地元の人と思しき人達は完全にスルー。

そうこうしているうちに店に到達。政治学や近現代史の本も若干置いてあったが、フィクション作品のペーパーバックが一番目についた。最近の本も多少置いてあったようだが、どちらかというと一昔前の本の品ぞろえが多いような印象。昔よく読んだ、軍事スリラー作家トム・クランシーの本は色々あったし、少し前の人気作家の作品を探しに行くにはいい店のように思えた。
今回は1980年代前半に出版された、米国の歴史家、ジョン・トーランドの著作で、真珠湾攻撃で米国が不意を突かれた背景について研究した本、”Infamy” を店内で見つけ、購入した。

紀伊國屋洋書専門店
新宿のタカシマヤタイムズスクエア内の紀伊国屋書店にはここ10年ぐらい、行ってなかった気がする。最後に訪れたのは、ちょうど新宿南店が洋書売り場だけに縮小される事が決まっていた時期、2016年辺りだったように思う。新宿南店が1996年にオープンしてから、特に最初の5年ぐらいは、月に一回ぐらいは通っていた気がするが、その後、足が遠のいた。
今年に入って、久しぶりに紀伊國屋の新宿本店に行ってみて楽しかったこともあり、タイムズスクエア内の洋書売り場も見てみよう、と思い立ち、7月1日に行ってきた。
売り場が縮小されたイメージがあったのと、新宿本店の洋書売り場とそこまで規模が変わらなかったような記憶があったので、全く期待せずに行ったのだが、度肝を抜かれた。
でかい。こんなに大きな洋書売り場は見たことがない、と思わせるほどの、広大な床面積。国際政治関連の書籍も色々置いてあったし、アメリカだけでなく、イギリスで出版された本も数多く店頭に並んでいて、新鮮だった。
ちょうど洋書セールが今週から開催されたので、その初日の7月4日にまた見に行ったが、セールにかける買い物客の熱気がすごかった。『サザエさん』に描かれている、昭和のデパートのセールのような感じ。日本在住の外国人と思しき人たちが半分以上で、あとはローカルの日本人という風情だったが、朝11時の開店と同時に、人が続々と売り場に集まった。
買い物かごの中に手当たり次第にペーパーバックを放り込んでいる人もいて、その購買意欲の強さに圧倒された。僕が手に持っていた買い物かごに身体ごとぶつかってきて「すみません」とか言いながら、全くソーリーな素振りを見せない猛者とも競り合いながら、みんなまるで目を血眼にしながら本を探しているかのような殺伐とした雰囲気の中で、かろうじて前から欲しかった ”The Tragedy of Great Power Politics” をリーズナブルな価格[1]で見つけたときは思わずガッツポーズをしたくなった。その後、あまりの混雑ぶりに自分の士気はすぐに低下し、いったん撤収する事にした。[2]

昼食後、そろそろ落ち着いているだろう、と思い再度売り場に踏み入れた。思惑通り、人混みはピーク時より緩和されていて、もう一冊買おうかと本を手に取り精算に向かうと、今度はレジの前に大行列が発生中。しかも買い物かご一杯に本を詰め込んだ人が何人もいる。購買意欲は萎えてしまい、手に取った本を売り場に戻し、気を取り直して神田の古本屋街に向かう事にした。
北沢書店
国際政治学や歴史学の洋書を探しに、去年あたりから何度か神田の古本屋街を歩いてみたが、どの店にいけばいいのか、まだ今一つよく分かっていない。そういった中、ネットで神田付近の洋書の古本屋を検索すると北沢書店の情報がよく出てきたので、最近時々足を運ぶようになり、今週も見に行った。
文学、哲学、アジア各国史、日本関連の本が多く陳列されている印象。現代の国際政治学やアジア・太平洋戦争関連の本は書架にはあまり並んでいなかったが、入江昭氏の1960年代に出版された “Across the Pacific”という、米国と日本および中国の相互認識の様子、そしてその認識が時代と共に変遷するさまについて研究した本をみつけ、思い切って購入した。

国立国会図書館

国会図書館を一度使ってみたいなと思い、先日利用者登録を済ませ、今日(7月5日)初めて中を見てきた。特に今すぐに調べたい事があるわけではない。ただ、入館証を作っておけば、いつか役に立つ時が来るだろう、と考えた。地下鉄の永田町駅で下車し、そこからの所要時間は徒歩3分程度。入館証を作ってもらうために、新館入口からいざ入館。

大学生っぽい人達が何人も入館証を作りに来ていたし、発行してもらった入館証を使い、ゲートを通って館内に入ると、PC端末を備えた机の前で黙々とリサーチに勤しむ人達が多くいて、刺激を受けた。[3] せっかく来たついでに、本館6階の売店と食堂を見に行き、売店で歴代総理大臣の似顔絵が描かれたノートを記念に購入した。

食堂では美味しそうな定食のメニューが数点あり、特に『国会議事堂カレー』が目を引いた。次来た時には是非食べてみたい。
[1] これは正真正銘バーゲンだ、と思いウハウハだったが、購入した税込み価格よりも、若干安い価格でメルカリで売りに出されているのをその直後に発見し、やや意気消沈した。
[2] 懲りずに7月5日にもセール会場を見に行ったら、初日のようなラッシュアワー状態は解消されていて、ゆっくり本を探すことができた。
[3] 実際には、所在なげにうろうろしているのは自分だけで、何か浮いている感じがしたが、今日は下見が目的だ、と自分に言い聞かせて館内を見て回った。
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