
今回でこのシリーズは3回目。前回は本の概略を素早くつかむための手段として、飛ばし読み、および内容が難しい本を一度とにかく気合で通読する、という方法が紹介されていた。
飛ばし読みする際には、前書き、目次、索引に目を通す。そして索引に頻繁に登場する概念や用語等を把握し、著者が展開しようとしている主張の内容を推察する。
その上で飛ばし読みを行い、その際には連続して読むのは数段落から長くて2,3ページにとどめるようにし、後書きやエピローグがある場合はそれを読む、事が推奨されていた。
難しい本を通読する際には、途中で分からない単語を辞書で調べたり、理解しづらい箇所について反芻してみたりせず、とにかく通して読む。一回目の通読は二回目以降の読書の質を高めるための仕込み、と割り切って通読すべし、という事だった。
本書でそういった方法論について学んでから、本を時は自分も必ず飛ばし読みの準備段階までは行うようになった。古本屋や書店で本の前書きを読むのは元々好きだったが、それに加え目次と索引に目を通し、索引で頻繁に取り上げられている内容を吟味すると、著者がどのような視点から自身の主張を展開しようとしているのかのヒントが得られるし、どのような事例を取り上げているのかも分かるので、理論重視の内容なのか、世の中で起きている事案に多く言及している、ややジャーナリスティックな内容な本なのか、といった区別も付けられる。
ノンフィクション系の本で索引や参考文献リストが充実していると、テンションが上がり購買意欲が高まるし、逆もまたしかり。 本書の内容はかなり実用的で有益な気がするので、このまま読み続けていきたい。という事で今回は、本に多くを要求する読者になるための方法と、本の種類の目星のつけ方について扱った箇所を要約する。

能動的読書のエッセンス:読者が答えを見出すべき四つの質問。
- その本が全体として扱っているテーマは何か。
- 詳細に述べられている内容は何か。それはどのように述べられているのか。
- その本の内容は全体として、もしくは部分的に、正しいと言えるか。
- その本の内容、情報、主張の意義は何か。
本の内容を自分のものにするための手法。
- 下線を引く。
- 余白に縦線を引く。
- ☆印や※などを余白に記入する。
- 数字を余白に記入する。(著者の主張を裏付ける箇所に順番に番号を付す。)
- 他のページ番号を余白に記入する。(同じ主張を展開しているページを記す。)
- 重要な用語や言い回しを丸で囲む。
- 余白やページの上下に書き込みをする。
本の構造を把握するための3種類のメモ
- どのような種類の本か。
- 全体として本の内容は何か。
- 著者が主張を展開する為に本はどのような構造をとっているか。

本の内容に目星をつける
どんな種類の本を読んでいるのか、という事を早めに把握する。
- フィクション作品か、知見を伝えるための本か、の区別をつける。
- 知見を伝える為の本は、さらに2種類に分類される。
理論的な本 = 何が起きているかを伝える本。
例:歴史、科学、哲学の本。
実務的な本 = どう行動すれば良いかを伝える本。
例:倫理学、経済学の本。
*経済的行為に関する数学および統計学的研究は理論的な内容と言えるが、その他の経済学の本は、経済学的に考えた場合にどのような経済行動をとるのが合理的かという事を明らかにしているため、実務的な本と言える。
今回はここまで。次回は本の構造と大枠を把握し、著者の狙いを理解する方法と、著者が使用する言葉の定義や、頻繁に登場するキーワードを把握する事の重要性について扱った箇所を紹介する。
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