【NFL観戦記】第8週 ダラス・カウボーイズ対サンフランシスコ49ers

今週のカウボーイズMVPはシーディー・ラム選手の発奮を促した、往年のスター選手で現在解説者を務める、トロイ・エイクマンとしたい。

 勿体無い。勿体なすぎる。

やっと宿敵のサンフランシスコ・49ers相手に前半を10対6のリードで終えたダラス・カウボーイズ。「まだ後半がある。取らぬ狸の皮算用をしてはならない」と自分を戒めながらも顔が思わずニヤけてしまうのが避けられない。「もう勝ったも同然」と気持ちは完全に浮かれてしまい、自分の行動に集中できない。このまま後半を観戦したいのを必死に我慢し、一旦NFLゲームパスを消す。

残りは夜の楽しみにとっておく事にし、気持ちを切り替え、仕事に集中する。ダラスの勝利を確信しているから気持ちがいい。仕事もはかどる。そんな時、モニターに何気なく視線を移すと、ふと目に飛び込んできたのがダラス24対サンフランシスコ30という、納得のいかないファイナルスコア。

 なぜだ。観戦する気は失せてしまったので、試合についての記事を確認すると、どうもクォーターバックのダック・プレスコットがパスをインターセプトされるなどし、サードクォーターに49ersに3タッチダウン、21連続得点を許したらしい。前半終了時の10対6のリードが、このサードクォーター終了時には10対27のビハインドへと変貌していた。

 プレスコット選手は素晴らしいQBで個人的にはリスペクトしている。今シーズン、ダラスのオフェンシブラインのパスプロテクションに難があり、すぐディフェンスのプレッシャーを受け、思うように踏み込めないなど、パスを投げにくいのは分かる。それでもインターセプションされ過ぎでしょう、いくら何でも。

 それ以外で印象に残った事としては前半終了間際のプレイコールのバランスの悪さを挙げたい。残り時間確か2分程度のところでダラスは3連続パス失敗であっさり攻撃権をサンフランシスコに帰してしまった。ここはランプレイを一回は入れて欲しかった。できる事なら残り時間は全部使い切るかせめて残り30秒まで減らしたいところだし、最悪でも49ersにタイムアウトを浪費させたいところだ。

ダラス・カウボーイズの2人目の伝説のクォーターバックで1990年代に大活躍したトロイ・エイクマン。パスを投げるタイミングの良さと正確さに特に定評があり、リーダシップにも長けていた。

 この試合の前に、「怠けたパスパターンの走り方をしている」と1990年代にカウボーイズを3度、スーパーボウル優勝に導き殿堂入りを果たした伝説のクォーターバック、トロイ・エイクマンに批判された、シーディー・ラム選手が、13回のパスキャッチで146ヤードを獲得し、タッチダウンを2つ決めたのは明るい材料だった。「クォーターバックのダック・プレスコットとの阿吽の呼吸が復活し、次のアトランタ戦でオフェンスはついに爆発か」と期待したのだが。。。

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