ダラス・カウボーイズはアウェイでニューヨーク・ジェッツに勝てるのだろうか?順当に行けば勝てるはずだ、と思いつつも全く自信はなかった。朝4時ぐらいに目が覚め、ライブで観戦して負けるとダメージが大きいので、後で結果を見てから試合を見ることにしようか、という考えも頭をよぎったが、ライブ観戦の誘惑には勝てず、おそるおそるNFLゲームパスを開いてみた。
すると第2クォーター残り50秒程度でカウボーイズが17対3でリードしているではないか!やっとストレスなく試合を観戦できそうだ、と安堵する。
ジェッツの攻撃が始まる場面だったが、それはあっという間に終わり、前半残り30秒を切ったところでカウボーイズにまたボールが移る。フィールドゴールが狙えれば良いが、前半はこのまま終わっても文句は言えない、と思いながら画面を眺めると、カウボーイズのランニングバック、ジャボンテ・ウィリアムズ選手がセンターの左横を駆け抜けて一気に66ヤードを稼ぎ、カウボーイズはジェッツの2ヤードラインまで攻め込んでいるではないか。次のプレイでクォーターバックのダック・プレスコット選手からタイトエンドのジェイク・ファーガソン選手へのパスが通り、タッチダウン。エクストラ・ポイントも決まり、カウボーイズはリードを23対3に広げた。
このように前半だけで大差がつき、その後ジェッツは追い上げたものの、カウボーイズもタッチダウンを2つ追加し、終わってみれば37-22でカウボーイズの完勝だった。
この試合のハイライトの一つは、前の週に渋い活躍を見せたワイドレシーバーのライアン・フロノーイ選手が、パスキャッチ6回で114ヤードを獲得する活躍をみせ、突然ブレイクしたこと。その昔トニー・ロモがQBだった頃、それまで控えのレシーバーだったマイルズ・オースティン選手が250ヤード獲得した試合[1]を彷彿とさせる、とする評価もX上で散見されたが、フロノーイ選手がオースティン選手のように年間1000ヤード以上稼げる選手に大化けするのであれば、頼もしい限りである。
ジョージ・ピケンズ選手も相変わらずの活躍ぶりで、ジェッツの元オールプロのコーナーバック、ソース・ガードナー選手とお互い手でつかみ合い、押し合いながらエンドゾーンに走り込んでキャッチしたタッチダウン・パスは見事だった。
この勝利で勢いをつけて、翌週のカロライナ・パンサーズ戦でなんとか2連勝してもらいたかった。実際には、昨シーズンのカウボーイズのリーディング・ラッシャーで今年からパンサーズに移籍したリコ・ダウドル選手が古巣相手に大活躍し、2連勝は儚い夢に終わった。カウボーイズ・ディフェンスの大苦戦は続いていて、先行きが不安である。
[1]2009年10月11日にカンザスシティ・チーフス相手にカウボーイズが延長の末、26対20で勝利した試合。オースティン選手にとっては初めて先発する試合だったが、パスキャッチを10回成功させ、250ヤードを獲得し、タッチダウンを2回記録した。 “Austin Makes First Visit to KC Since 2009 Breakout Game,” Nick Eatman, DallasCowboys.com, Sept. 10, 2013. “Cowboys 26-20 Chiefs (Oct. 11, 2009) Final Score,” ESPN.com.
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