カウボーイズの攻撃で試合は始まり、今回は先発クオーターバックはジョー・ミルトン選手である。先週のシーホークス戦と同様に、見ていてどこか安心感がある。タイトなカバレージの方に強引なパスを投げるようなことはなく、短めのパスも落ち着いた動作で投げているような印象があり、なによりパスが正確でレシーバーとの息も合っている感じがある。今のところ、エースQBのダック・プレスコット選手のように、長距離パスを通してビッグゲインにつなげる場面は見られないが、無理に長いパスを通そうとしないことが好結果につながっているのかもしれない。
などと書き終わったまさにその瞬間、ミルトン選手が左サイドライン際を駆け抜ける背番号81番、ジョナサン・ミンゴー選手に53ヤードのタッチダウンパスを決めたではないか!!このロングパスが今日のカウボーイズにとって2本目のタッチダウンで早くも14対0である。ミルトン選手の活躍もそうだが、ミンゴー選手の活躍も見ていて嬉しい。
先週の試合ではパスキャッチだけでなく、スペシャルチームでもハッスルプレーを見せて活躍していたミンゴー選手は、53人のレギュラーシーズン・メンバー入りに向け、着実に前進しているのではないだろうか。カウボーイズのレシーバー陣は、シーディー・ラム選手、ジョージ・ピケンズ選手、ライアン・フロノーイ選手の三人の先発メンバーは確定的で、四人目のレシーバーの第一候補は、NFLで最も脚の速い選手の一人、ケボンテ・ターピン選手と思われる。トレーニングキャンプでの台頭と先週のシーホークス戦での活躍が目立ったキャムデン・ブラウン選手と、ミンゴー選手との間で五人目のレシーバーの座をかけた競争となりそうな情勢である。さらに、今年カウボーイズがドラフト7巡目で指名した背番号83番のアンソニー・スミス選手もプレシーズンの2試合でいい活躍を見せている。できれば7人とも53人のメンバーに入れてほしいとすら思うが、昨年の場合、プレシーズン終了時の53人メンバー入りを果たしたレシーバーはわずか5人である。その他に3人のレシーバーが、16人からなるプラクティス・スクワッドに所属する結果となった。活躍できそうな選手が多いだけに、今回どうなるのか、レシーバー間の競争に引き続き注目していきたい。
さて、14対0のリードを握り、楽勝ムードかと思いきや、カージナルスのクオーターバックのガードナー・ミンシュウ選手のパスが決まり、あれよあれよという間にカージナルスはレッドゾーンにボールを進め、ああ、14対7か、と諦めかけた。しかし、そこから反則などもあり、カージナルスの攻撃は停滞する。得点は結局フィールドゴールにとどまり、スコアは14対3でカウボーイズが引き続きリード。
そして次のカウボーイズの攻撃で、またもやミルトン選手のロングパスが炸裂する。今度はミンゴー選手のライバルで、先週のヒーロー、キャムデン・ブラウン選手への中距離パスが通った。結果的にはそれが69ヤードのキャッチ・アンド・ランとなり、レッドゾーンまでボールを進めたカウボーイズはその後ミルトン選手のランでタッチダウンを決め、トライフォーポイントも決まり21対3とリードを広げた。
カージナルスは次の攻撃でまたもやレッドゾーンまでボールを進めるが、前回と同様、反則などもあり、タッチダウンを決められず、追加点はフィールドゴールの3点にとどまり21対6。
ファーストハーフ修了まで残り2分程度のところで再度カウボーイズの攻撃となり、先週はマリク・デイビス選手にお株を奪われた格好となった、ランニングバックのジェイドン・ブルー選手がいいラン攻撃を見せる。カージナルス陣内まで攻め込んだカウボーイズの攻撃だったが、ミルトン選手が右にロールアウトしながら投じた、ブラウン選手へのエンドゾーン右奥へのロングパスは右方向にずれてしまい、不成功に終わる。フォースダウンで残り3ヤードになり、キッカーのブランドン・オーブリー選手が落ち着いて50ヤードのフィールドゴールを決めてカウボーイズが24対6でリードする展開となった。
結局、ファーストハーフの両チームの得点はそれで終わり、カウボーイズオフェンスは3タッチダウンと1フィールドゴールと非常に効率的に得点を重ねたのに対し、ディフェンスはカージナルスをタッチダウンなしの6得点に抑え込み、18点先行してハーフタイムに入った。実に理想的な試合運びで、ほぼ文句のつけどころのないプレーをカウボーイズは見せつけ、前半を終えた。
後半はカウボーイズのQBはサム・ハウエル選手に交代となった。ハウエル選手の下、カウボーイズはレッドゾーンまでボールを進めながら、エンドゾーン内でパスをインターセプトされてしまい、無得点に終わったシーンがあった。それでも、後半もカウボーイズの優勢は変わらず、最終的に34対13でカウボーイズは勝利した。
前半は24対6、後半は10対7で「勝った」形で、安心して見れる試合だった。後半のカウボーイズのタッチダウンは、ランニングバックのフィル・マファ選手による15ヤードのランによる得点だった。そのプレーでは、マファ選手は当初右の外方向にランしようとしたものの、カージナルス・ディフェンスがうまくブロックをかわして前に立ちはだかっていたため、急遽逆サイドの左に方向転換し、そのままエンドゾーンに走り込む形で決まった。
前・後半を通して、カウボーイズのオフェンシブ・ラインがカージナルスのディフェンシブ・ラインに対し押し勝っていて、ラン攻撃がうまく機能していたため、カウボーイズの攻撃はスムーズに展開できていた印象がある。一方ディフェンスは先週に続き2試合連続で失点を20以内に抑えることに成功した。相手がレッドゾーンに入ってからもタッチダウンは簡単に許さないところは見ていて頼もしい。期待の2年目のコーナーバック、シェボン・レベル選手がインターセプションを決めるなど、ビッグプレーも飛び出していて、ディフェンスも好調ぶりが目立つ。
プレシーズン3試合目はニュ―オーリンズ・セインツとの対戦で、キックオフは日本時間8月29日(土)午前9時。レギュラーシーズン開幕直前のプレシーズンゲームとなるが、QBのダック・プレスコット選手など、先発メンバーの出場機会はあるのだろうか。今から観戦するのが楽しみである。
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