【NFL観戦記】2026年プレシーズン3週目 ダラス・カウボーイズ対ニューオーリンズ・セインツ

 カウボーイズのプレシーズン三連勝は残念ながら、実現しなかった。ディフェンスはセインツ相手に20点以上の得点を許し、ホームでの今年の初試合は24対27での敗戦となった。過去の例を見ると、下手にプレシーズンを全勝すると、レギュラーシーズンの成績は冴えないことも多いので、これぐらいで良いという事にしておきたい。

 注目のQB争いでは、サム・ハウエル選手が一歩抜きん出た印象を受けた。前半、ジョー・ミルトン選手の先発で始まったが、彼のプレーにはプレシーズン2週目で見せたような冴えはなかった。レシーバーと息が合わず、せっかくのロングゲインのチャンスをフイにする場面も散見された。そういったこともあり、スコアリングドライブは3本あったものの、全てフィールドゴールに終わり、前半のダラスは9得点にとどまった。ただ、インターセプションが一つもなかったのは明るい材料で、9対24と前半リードを許してからの、後半のカウボーイズの猛追に繋がった面もあったのではないだろうか。

 その後半の追い上げを主導したのはミルトン選手のライバル、サム・ハウエル選手だった。パス18回のうち成功は12回、実に66.7パーセントの成功率で、獲得ヤード数は155。しかもタッチダウンパスを2回決めるという、文句のつけようがない活躍だった。先週時点ではミルトン選手が一歩リードしたか、と思われた第2QB争いの行方は、どう転ぶのかわからなくなってきた。カウボーイズとしては嬉しい悲鳴をあげたくなるところではないだろうか。

 レシーバー陣においてはキャムデン・ブラウン選手が相変わらずアクロバティックなキャッチを決めていて、存在感を発揮していた。

 ディフェンスでは今年3巡目に指名されたジェイショウン・バーハム選手がインサイドラインバッカーとして出場し、チーム首脳陣からの期待感の強さが窺われた。(プレシーズン最終戦に出るのはロスター入りが危ぶまれる選手である事が多いのだろうが、彼の場合は、場数を踏ませるためのポジティブな出場だったように感じられた。)

 セイフティのケイレブ・ダウンズ選手は、ショルダーパッドをつけずにサイドラインにで待機する、ロスター入りが確実な選手の一員で、出場機会はなかった。

 さて、試合後、カウボーイズはトレードでピッツバーグ・スティーラーズから若手のオフェンシブタックルのブロデリック・ジェイムズ選手を獲得したとのニュースが飛び込んで来た。2023年ドラフトでスティーラーズに1巡目で指名されたジョージア大学出身の選手で、まだ25歳との事である。プロに入ってからはレフトタックルとライトタックルの双方をプレーした経験があり、怪我などで苦労した面もあるものの、オフェンシブタックルの層の薄さが懸念材料だったカウボーイズで活躍する機会は十分ありそうである。

 また、第2ランニングバックの座はマリク・デイビス選手が射止めたようで、レギュラーシーズンでの活躍に期待したい。

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